2001.8.6〜8.9 高ソメキャンプ場(長野県)

夏休み、今年は4年ぶりに高ソメキャンプ場へ。
前回は天候が良くなかったこともあり、上高地に行かなかったのですが、今年こそは、上高地に行きたいと思い高ソメ行きを決めました。

また、レシピを考えていた時の「あまり代わり映えしないね」の一言に奮起し、太田潤さんの「庭で楽しむ キャンプで楽しむ アウトドアクッキング100メニュー」を参考にいくつかの新メニューにチャレンジすることにしました。

 
1日目(2001.8.6)

自宅を6時30分に出て、平日なので渋滞なしだろうと思っていたのですが、中央高速で事故渋滞にはまり一旦一般道に迂回するなどしたため、松本ICを降りたのは13時頃となった。
未調達の食材と昼食のために立ち寄ったのが、波田駅前のアップルランドと遊花庵(?)。ここのそばは思いがけずgoodだった。
アップルランドも松本から上高地へ向かう場合、これだけの品揃えがあるのは、ここが最後になるであろう。

14時過ぎに高ソメキャンプ場到着し、さっそくチェックイン。サイトには余裕はあるものの混雑しており、14番サイトを指定される。
『(サイトが狭くて)持ってきたテントなどが張れない場合は言って下さい。』とのこと。前回はこういうコメントは無かったし、前回の印象でもサイトが狭いなということだったので、心配しながらサイトに行ってみると思った程ではなく、設営準備に取り掛かる。

到着が遅れたこともあり、この日は特にどこへ行くでもなく、
設営後ゆっくり過ごし夕食の準備に取り掛かる。
今晩のメニューは「焚き火ソーセージとトマトスープ」。
豚挽き肉にたまねぎとセロリのすりおろし、パンをちぎって作ったパン粉、塩コショウをいれてこねる。
香辛料を忘れたので、無印良品で買っていたシシカバブ用の粉末を少々加え、アルミホイルでソーセージ状に包み置き火となった焚き火へ。
スープは、ダッチオーブンにソーセージ、セロリ、たまねぎを入れていためたものに、ホールトマトをつぶして加え、さらに水と固形のコンソメを加えただけのもの。

焚き火とダッチオーブンの威力はすばらしく、とても美味しい夕食となった。
特にソーセージは、子供たちにも大人気でお勧めの一品となった。

夕食後、キャンプ場内の池を散歩したのだが、不覚にも今回は妻ではなく私が「ぶよ」にやられてしまった。

今晩は、明日天気がよければ早朝から上高地へ向かうこととし、20時くらいにはテントの中へ。が、しかし。
雨男雨女の我々に天は味方せず、夜に時々小雨が降る状態。雨のキャンプは嫌いではないが、上高地をハイキングするには・・・。


2日目(2001.8.7)

5時過ぎに起きるが、やはり天候は回復しておらず、上高地行きは延期としキャンプ場内の池での釣りの一日とすることにした。

上高地行きを考えて前日に作っていたおにぎりで朝食を済ませると、えさのいくらの調達のために安曇村まで行くが、結局売り切れで手に入らなかった。
どうして、いくらにこだわったかと言うと、前回高ソメを訪れた際にも釣りをしたのだが、練り餌では全くつれなかったのが、となりの方から譲ってもらったいくらで2匹ゲットすることができた経験からである。
今回はなぜか管理棟では練り餌しか売っておらず、いくらの調達に向かったわけである。

が、いくらが手に入らなかったので、管理棟へ行き釣り竿を借り、練り餌を買って10時頃から釣りを開始。
時おり小雨が降る天候の中、釣果は父親の面目を保ち、私が午前中に1匹、午後に1匹、妻が午後に1匹いずれも岩魚をゲット。
子供たちも釣りは初めてではないが、道志のオムにしても、昨年の黒姫にしてもこんなに釣れない経験は初めてだったので、「本当は釣りは難しいんだ」ということがわかったと言う意味では良かったと思う。

一日釣りを楽しみ、リフレ・イン奈川へお風呂に行く。以前はもっときれいだった印象があるのだが、年数が経ち掃除が完全ではないためか、100%快適とまではいかなかったがさっぱりすることができた。

夕食は今日の釣果の「岩魚の塩焼きとダッチオーブンで作るパエリア」。
岩魚は内臓と血合いをとり串にさし、塩を振って炭火で塩焼きに。
パエリアは、自宅付近で調達していた冷凍のシーフードミックスととりもも肉でカレー味に。ダッチオーブンはふたをして、子供たちにも食べやすいようにふっくら風に仕上げた。加熱時間は約40分。
岩魚は新鮮なのと焼き加減が程よく、ほんとに美味しかった。子供たちが「おいいし!!」を連発し、パエリア作りをしていた私の口にはほとんど入らなかった。
子供たちようにふっくらカレー味に仕上げたパエリアも絶品!!
3合の米で作ったパエリアが、一気になくなってしまった!!

子供たちは、釣りの疲れからか19時過ぎにはシュラフの中へ。
妻と私は焚き火をしながら軽く一杯。焚き火をしながらの一杯は何度やっても格別。
天候も回復に向かっているのか、星空が広がり天の川までは見えなかったが、夏の星座のさそり座や流れ星を見ることができた。

明日は上高地へ、ということで、お弁当用のお米を飯盒に仕込みシュラフの中へ。


3日目(2001.8.8)

6時ごろに起床し、朝食と上高地に持っていく弁当の準備に取り掛かる。
いつもであれば、もう少しゆったりとコーヒーを片手にボ〜ッとするのだが、今日は上高地ハイキングのために朝から働く。
朝食は「ポテトオムレツ」、弁当は「そぼろご飯」。

準備、食事、片づけを手際よくしたつもりでも、キャンプ場を出発したのは9時過ぎ。
沢渡大橋の駐車場に車をとめ、いざ上高地へ。
料金は大人往復2,000円、小学生1,000円、幼児は無料。


私にとっては高校の修学旅行以来の上高地。懐かしい狭い曲がりくねった道を走ること約30分。
大正池で下車し、上高地自然研究路をいざ河童橋を目指して出発。   「上高地散策ガイドマップ」を片手に、ゆっくりと2人の子供たちのペースに合わせて花を見つけながら歩いた。

大正池、田沼池、田沼橋、ウエストン碑、そして河童橋。約4kmの道のりを、標準の倍の2時間かけて歩いた。最後の方は小3と年長の二人の娘たちは、「疲れた」を連発していたが、ガイドマップを片手の花探しに助けられ、完歩することができた。見つけた花はもっと多かったが、名前がわかった花は15種類。
@サワギク、Aウツボグサ、Bヨツバヒヨドリ、Cゲンノショウコ、Dソバナ、Eノアザミ、Fヤチトリカブト、Gコウモリソウ、Hキツリフネ、Iクサボタン、Jハクサンオミナエシ、Kユキアザミ、Lミゾソバ、Mノコンギク、Nメマツヨイグサ


出発は大正池

お天気も回復!!

人を怖がらないマガモ

マガモの親子

湿原で見つけたおたまじゃくし

田代池

鳥の巣?

昼食は河童橋を眺めながら、河原で持参の弁当をあっという間にたいらげた。
その後2時過ぎまで、妻と子供たちは絵を書き、私は梓川の傍らで昼寝。
心地よい疲れと、すんだ空気、冷たい水を感じながら本当に心豊かなひと時を満喫した。

五千尺ホテルの売店でお土産と絵葉書を買い、バスターミナル近くの郵便局で家族宛てにはがきを書き投函し、3時過ぎに帰路のバスに乗る。



予定では、沢渡から白骨温泉に行き高ソメキャンプ場に戻るつもりだったが、上高地でゆっくりしたため、あまり時間を使うと子供たちが夕食前に寝てしまいそうだったので、バスを降りた沢渡温泉で疲れを取ることにした。
そこで立ち寄ったのが、沢渡大橋の下にある日帰り入浴専門の「梓湖畔の湯」。露天風呂がありできて3年目ということもあってか清潔でとても気持ちが良い。
意外に入浴者も少なく、ゆっくりと過ごすことができた。日帰り温泉にしては珍しく、食事・軽食の提供は無い。唯一ビールのみ。妻が尋ねたところ、「人手が無いので」と言うことらしいが、何とも商売けがなくてよい。入浴料は大人700円、子供300円。

5時頃に沢渡を出発し、30分ほどで高ソメへ。夕食は簡単に「バーベキューと焼きそば」。知人からいつも入手する肉は、いつもながら美味しい。こんな贅沢もキャンプの時だけだ。焼きそばは、長女のゆいが悪戦苦闘しながらも作ってくれた。(形だけという感じではあるが・・・)

いや、早いもので明日は出発予定の日。天候次第ではもう一泊伸ばしてもと思っていたが、下り坂のようなので予定通り撤収することにしてシュラフにもぐりこんだ。
それにしても、子供たちも今日は良く歩いてくれた。

4日目(2001.8.9)

夜中に小雨が降ったので、せっかく昨日乾いていたテントとタープはまたぬれていた。
iモードで調べたピンポイント予報では、明日はさらに降水確率が高くなっていたので、撤収を最終決定。それにしても、便利な世の中だ。

ホットケーキの簡単な食事をすませ、細々したものの片づけを済ませた。

妻と子供たちは最後の釣りに出かけた。今日こそは娘に釣果が出て欲しいものだ。
私は、少しずつテーブル、椅子、テント、タープなどを片付けた。チェックアウト時間の11時を少しすぎた頃にやっとチェックアウトを済ませ、車を駐車場におき池の方へ。

なんと、長女の祐衣が1匹岩魚を釣り上げていた。それと、「釣り名人」と妻が呼ぶ人の教えを忠実に守り、そのあたりの人たちは皆、川虫で釣っていた。
確かに練り餌よりはくいはいいようだが、一昨日の若者集団の魚肉ソーセージにはかなわないようだった。(えさの問題だけではなく、時間帯等の影響も大きいと思うが・・・)

結局13時前まで粘りに粘ったが、釣果は1匹だけ。管理棟に軽量に行くが、子供が釣り持っていったためか、料金は取らずにサービスしてくれた。こういう心遣いは嬉しい!!

遅い昼食を求めて、乗鞍高原の「そば処いがや」へ。なんと驚いたことに、ここで会社の同期に会う。悪いことはできないものだ。(悪いことをしたわけではないが・・・)
ここのそば屋は、地元の主婦が交代でそばを打ち経営していると言う。30分以上待ちやっとそばにありついた。30分は待つ価値がある美味しいそばだった!!

その後スーパー林道を抜け、昨日行きそびれた白骨温泉へ。
夏休み中とは言え平日なので、少ないかと思いきや結構こんでいた。さすがに名湯である。乳白色のお湯は温めで、露天の景色とあいまってさすがだった。
1日しか入っていないが、これで1年は風邪をひかないかな・・・。

これで、今回のキャンプ旅行のメニューは全て消化。あとは現実の世界横浜へ帰るだけだ。18時頃松本ICにのり、順調にドライブし、21時30分くらいにわが家に到着した。